【開業から毎年「また来たよ」と言ってくれるご家族がいる!施設からの外出は「できない」のではなく「知らない」だけ】
介護タクシーいまここの齊藤です。
開業した当時から毎年、沖縄に来るたびにご利用いただいているH様ご家族。今年もご連絡をいただいたとき、思わず顔がほころびました。「今年もお会いできる」。この仕事を続けていて良かったと心から思える瞬間です。
今回のご依頼は、お父様が入所されている施設からの貸切りでの「ちょこ旅」。行き先は、お父様の地元であるうるま市。海中道路と、かつて仲間たちとお酒を酌み交わしたという思い出の漁港を巡る旅でした。
【親子3代、2時間弱の宝物の時間】
施設にお迎えに上がると、お父様はとてもお元気な様子。去年お会いしたときよりも表情が明るく見えて、こちらまで嬉しくなりました。
車に乗り込むと、お子様がたくさん話しかけてくれます。以前はまだ小さくて、おしゃべりは単語だけだったと思うが、今ではおしゃべりがとても上手になっていて、その成長ぶりに驚かされました。H様ご夫婦がお子様の言葉に目を細めて、お父様がそれを嬉しそうに眺めている。車内はずっと穏やかな空気に包まれていました。
【海中道路と、思い出の漁港へ】
海中道路に差しかかると、窓の外に広がる青い海。台風が発生している影響もあり海は荒れ気味でしたが、車窓から見える海の景色に懐かしさを感じていらっしゃる様子でした
そしてもう一つの目的地、お父様が仲間たちとよくお酒を飲んでいたという漁港。到着すると、お父様はじっと港の風景を眺めていました。その横顔を見て、きっとたくさんの記憶が蘇っているのだろうと感じました。言葉にしなくても、その表情がすべてを語っていました。
H様が「お父さん、ここでよくお酒飲んでたね」と声をかけると、お父様は小さくうなずいて、穏やかに笑っていました。
2時間弱の旅。距離にすればそれほど長くはない道のりです。でも、親子3代がそろって思い出の場所に立つこの時間は、かけがえのないものだったと思います。
【毎年「また来たよ」と言ってもらえる喜び】
H様は毎年、沖縄に来る前に連絡をくださいます。「今年もお願いします」というその一言が、私にとってどれほど励みになっているか。開業当時からのお付き合いですから、お子様が小さかった頃のことも覚えています。年を重ねるごとにお子様が成長し、家族の形が少しずつ変わっていく。その過程に関わらせていただけることは、介護タクシーという仕事ならではの喜びです。
施設に暮らしているからといって、外出ができないわけではありません。介護タクシーを使えば、思い出の場所にもう一度行ける。家族みんなで過ごす時間を作れる。私はその橋渡しをしたいと思っています。
【介護タクシーだからできる「ちょこ旅」という選択肢】
「ちょこ旅」とは、1〜2時間程度の短い外出のこと。施設に入所されている方のご家族から「少しの時間でいいから、一緒にお出かけしたい」というご相談をいただくことは少なくありません。
長時間の旅行は体力的に難しくても、近くの海を見に行く、昔通った場所をもう一度訪れる。それだけで表情がぱっと変わる方を、私は何度も見てきました。
介護タクシーにこんな使い方があることを、もっと多くの方に知っていただきたい。「施設にいるから無理」と諦めている方がいたら、ぜひ一度ご相談ください。
短い時間でも、家族で過ごした時間は一生の思い出になります。今日のH様ご家族の笑顔が、それを教えてくれました。
来年もきっと、「また来たよ」という連絡が届くのを、変わらずハンドルを握ってお待ちしています。

