介護タクシーを開業して気付いた3つこと
こんにちは。介護タクシーいまここの齊藤です。今日は、私が介護タクシーを開業して運営していく中で痛感した「介護タクシー起業で大切な3つのこと」をお伝えします。これから始める方の参考になれば幸いです。
- 十分な資金準備が必要(最低6ヶ月分の生活費は確保)
開業当初、私は3ヶ月で軌道に乗せようと考えていたので、生活費は4ヶ月分もあれば大丈夫だと思っていました。ところが実際に起業してみると、現実はそんなに甘くありませんでした。このままではあっという間に資金が尽きてしまう...。
慌てて追加で生活費を融資、調達し、なんとか6ヶ月分を確保しました。あの時の不安は今でも忘れられません。
とにかく6ヶ月は最悪売り上げゼロでも大丈夫!という精神的な安心感が、軌道に乗るまでは絶対に必要だと感じました。同業の先輩からも、安定して仕事がもらえる軌道に乗るまで1年〜3年かかるとお聞きして、当初の3ヶ月で軌道に乗せるという考えはかなり無謀であったと今では思います。
実際、開業初日から電話が鳴りっぱなしなんてことはありません。私は開業から半月は仕事がゼロでした!地道な営業活動と信頼構築、同業さんとの繋がりを作るには時間がかかるのです。その間も車のローンや保険料は容赦なくやってきます。
今なら断言できます。最低でも6ヶ月分の生活費は必要です。できれば1年分あれば、精神的にも余裕を持って事業に打ち込めるはずです。
- 同業さんとの横のつながりが大切
開業前、私は「一人事業だから仕事は全て自分でなんとかする」と思っていましたが、それは大きな間違いでした。
開業して全く予約が入らない3週間目、突然同業の先輩から電話があり、初仕事をいただきました!起業前に相談に乗ってもらっていたこともあり、心配して連絡をくれたそうです。それから少しずつ仕事をいただけるようになり、お互いに都合がつかない時は仕事を融通し合うようにもなりました。
特に開業して「いまここ」を使ってくれるお客様ができるまでは、同業の方から仕事を紹介してもらうことで少しずつ広がっていくというイメージができました。
同業さんとの関係は、競争ではなく共存共栄。この考え方が、安定した経営につながるのだと実感しています。
- 焦らず、着実に信頼を積み重ねることが大切
開業当初、私は「とにかく多くの顧客を獲得しなければ」と必死でした。チラシを配り、SNSで宣伝し、イベント出展も行いました。でも、結果は思わしくありませんでした。
転機は、ある日の出来事でした。
先輩の横乗りで研修をさせていただいた時に衝撃的な一言をいただきました。
「齊藤さん、お客を獲得しようと頑張って色々やってるけど、それより先にやることがあるよ!」
「いま齊藤さんがやるべきことは、お客様だけじゃなく同業さん、施設、病院、病院の駐車場係のおじさん、ケアマネ、ご家族さん、とにかく関わる全ての人にどうしたら喜ばれるか考え行動すること」
仕事がなく、生活費をなんとかしないと!と焦っていた私は、集客より優先することはないと考えていたので、ハッとしました!どうしたら嬉しいか、どうしたら助かるか、どうしたら喜んでもらえるか。それを考えて行動すれば信用につながる。
信用ができれば、自ずと仕事は増えてくる。お客を獲得しようと頑張って色々やるより先にやることがある!それが信用を作ること、横のつながりを作ること。
それを先輩から教わり、常に気をつけて行動しております。
焦って数を追うより、関わる一人一人との関係を大切にすることで、結果的に信頼の輪が広がっていきました。
おかげさまで少しずつ仕事をいただけるようになりました。これも、日々の小さな積み重ねがあったからこそだと思います。
介護タクシーの仕事は、ただの輸送サービスではありません。お客様の生活の質に深く関わる、大切な仕事です。だからこそ、焦らず、一つ一つの出会いを大切にすることが、結局は事業の成功につながるのだと実感しています。
介護タクシーの仕事は、決して楽ではありません。でも、お客様の「ありがとう」の一言が何よりの励みになります。
これから始める皆さん、大変なこともあるでしょう。でも、この3つのことを心に留めておけば、きっと道は開けるはずです。一緒に頑張りましょう!