「バリアフリー」の地図には載っていない、"現場の3センチ"を拾い集める旅。

今日の読谷村は、春一番を予感させる少し強い風が吹いていますが、日差しの暖かさに沖縄の季節の移ろいを感じます。

今日は、私たち介護タクシー事業者にとって、ある種「試合前のアプリアップ」とも言える重要な一日でした。
3月21日(土)に開催される「ちゅらスマイルプロジェクト」

障害児とそのご家族を美ら海水族館へ無料でご招待するという、この一大プロジェクトに向けた「実地シミュレーション(下見)」を行ってきました。

結論から言います。
「ネットで調べたバリアフリー情報」と「実際の現場」には、埋めがたいギャップがあります。
今日、私はそのギャップを一つひとつ足で埋めてきました。


地図上の「スロープあり」が、現場では「激坂」に変わる瞬間

1. 想定外を「想定内」にするための泥臭いデータ収集

今回の下見には、実際に対象となる車椅子ユーザーの児童とその家族の方にも同行をお願いしました。 「Googleマップで見れば分かるだろう」 そう思う方もいるかもしれません。しかし、私たちプロが見ているのは地図ではありません。「時間」と「負荷」です。

例えば、駐車場から水族館やオキちゃん劇場への移動ルート。 地図上では「通路」として描かれていても、実際に車椅子や大型バギーを押してみると、傾斜がきつすぎて安全確保に大人の手が必要だったり、人混みで予想の倍の時間がかかったりします。

今日のシミュレーションで、いくつかの「見えない壁」が見つかりました。

  • エレベーターの待ち時間が、混雑時には10分以上のロスになる可能性。(1〜2台しか一度に乗れない)
  • 水族館からオキちゃん劇場とランチタイムの動線が重なるリスク。

これらは、現場に行かなければ決して手に入らない「一次情報」です。AIがいかに進化しても、この"肌感覚"だけは現場の人間が汗をかいて取りに行くしかありません。

2. 「3社合同」だからできる、リスクの分散

今回のプロジェクトは、私「いまここ」だけでなく、「介護タクシーかおり」さん、「介護タクシー寿人」さんとの合同企画です。
単独ではカバーしきれないトラブルも、3社の経験値と車両を掛け合わせることで、セーフティネットは何倍にも厚くなります。

「何かあったらどうしよう」と諦めていたご家族へ。 私たちが事前にリスクを洗い出し、当日は「楽しむこと」だけに集中できる環境を作ります。それが、私たちのプライドです。

「めったにない機会」を「当たり前の日常」へ

こんな機会を作ってくれてありがとう」の裏にある重み

今日、一番の収穫はデータの収集ではありませんでした。それは、一緒に回ってくれたお子様の、満開の笑顔です。
そして、ご家族からいただいた「なかなかこういう機会はないので、本当に感謝しています」という言葉。

この言葉を聞いた瞬間、正直に言えば、準備の疲れが全て吹き飛びました。 しかし同時に、プロとして強い「危機感」と「使命感」も覚えました。

なぜなら、「家族で水族館に行く」というごく普通の行為が、彼らにとっては「めったにない、特別な機会(挑戦)」になってしまっているという現実があるからです。

2. "移動の壁"を壊すのが、僕たちの仕事

「迷惑をかけるかもしれない」「途中で体調が悪くなったらどうしよう」。 そんな不安が、玄関のドアを重くしています。

今日のシミュレーションで、私たちはそのドアを少し開けることができました。 「介護タクシーいまここ」を含めた3社が連携し 、移動の負荷を我々プロが背負うことで、ご家族は「子どもと一緒に笑うこと」だけに集中できる。

今日の笑顔は、「移動の壁さえ取り払えば、感動は誰にでも平等に訪れる」という僕たちの仮説が、確信に変わった瞬間でした。


継続こそが力なり。一発屋では終わらせない。

とても意義のあることだと思うので、しっかり続けていきたい」。 今日の下見を終えて、チーム全員がそう感じています。

単発のイベントで終わらせては、ただの思い出作りです。 これを継続的な事業モデルに育て上げ、「障がいがあっても、沖縄のどこへでも行ける」という空気を、ここ読谷から作っていきたい!
AIや最新技術を駆使するのも、結局はこの「人間臭い感動」を、より多くの人に、より安全に届けるためなのです。


  • 振り返り: 「これなら行ける」と確信したルートもあれば、「ここは再考が必要だ」と冷や汗をかいた場面もありました。しかし、本番で失敗しないために、今日経験できたことは大きな財産です。

夢をあきらめない家族へ。私たちは準備を怠りません。

「移動の壁」で諦めていた夢を、もう一度動かす。 その言葉に嘘をつかないよう、3月21日の本番まで、今日のデータを元にさらに計画を磨き上げます。

私たち「介護タクシーいまここ」は、ただ運転するだけではありません。あなたの不安を、安心という名の「準備」で塗り替えます。


介護タクシーいまここ

  • 対応エリア:中部中心(沖縄市、うるま市、北谷町、宜野湾市、浦添市、読谷村、嘉手納町、北中城村、中城村)〜那覇まで
  • 車両:車いす2台、同乗最大3名、リクライニング・トレッチャー可

ご予約・お問い合わせ 電話予約:090-9011-8526

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